新しい実習のカタチ | 社会福祉法人ビタ・フェリーチェ

  
新しい実習のカタチ
今月、専門学校で「精神保健福祉士」を志す実習生さん2名がトライアングルに来られ、8日間の実習をされました。

 
例年であれば、よこやま工房やトライアングルを利用されている利用者さんと終日過ごし、利用者さんとコミュニケーションを図る中で色々な気付きを発見していく実習を行っていました。
しかし、新型コロナウイルス流行の現状においては、よこやま工房の利用者さんも、午前中のみ利用、午後のみ利用、と時間を分けて密にならないように利用されているため、必然的に実習生さんも利用者さんと接する時間が少なくなってしまいます。

 
実習は、学生さんが初めて体験する「現場」となります。
利用者さんと触れ合い、利用者さんの実際の生活を知り、悩みや不安を肌身で感じる。
そして、支援者として自分に何ができるのか、思い悩み、考えを整理していく。
その過程の中で、ソーシャルワーカーとしての倫理観・価値観を自分の体に根付かせていく大切な機会となります。

 
利用者さんと接する時間が減っている状況を踏まえ、実習生さんの学びの機会を確保するために、何か新しい取り組みを始めていかなければと、トライアングル職員で話し合いました。その中で、新たな取り組みとして「支援計画の作成」を取り入れる事となりました。

 


 


 
ある利用者さんに対して、実際どのように支援していくのか、利用者さんが自分の目標に向かって何に取り組んで行くのか、実習生さんが計画を立てていく取り組みです。
利用者さんの話をしっかりと聞き、想いを汲み取り、その人の夢や目標に向かって何が必要なのか考えていく。計画の内容について、毎日実習担当者と一緒に振り返りを行う。
そういった事を積み上げた8日間の実習でした。

 
一人の利用者さんと必死で向き合い、思い悩み、考え抜いた経験は、きっと将来、実際の現場に出た時の一助になると思います。
これからも実習生さんに様々な学びの機会を提供していきたいと思っています。
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