好きなことを追求できる力
太陽がギラギラ空の青さを色濃くしていたある日、町の公民館で歴史講座が開かれました。テーマは『「ナポレオンと日本人」欧州の英雄は日本人にどう読まれたか?』
歴史に関心の薄い私も興味をそそられるテーマ
講師は公民館に勤務する、20代の木村優介さん
本が好き
歴史が好き
学ぶことが好き
そんな木村さんがナポレオンの奥深さに触れたのは大学生の頃
知識欲の高い木村さんにとって、自分の興味のあることに触れる毎日は充実したものであったと思います。
卒業し就職。
決して器用な方ではない木村さんにとって、社会から求められる常識に自分を合わせていく作業は大変なものだったろうと思います。
縁あって今、公民館で図書館業務などに従事しています。
木村さんの得意なことが活かせるようにと、所長さんが講演の企画を思いついて下さいました。
始まる前、「緊張してます」との言葉を聞いた私の不安はどこへやら。
微塵の緊張も感じさせない、立派で堂々たる講演でした。
そして、歴史にちんぷんかんぷんの私でも素直に面白かった。
オランダの歴史家さんの言葉を交え、歴史学に不動の結論、正解はないこと、終わりのない議論がされ続けることに意義があって、自分の感想が歴史学の第一歩、とのメッセージを受け取りました。
人それぞれの個性や、持っている力を、社会にどう活かしていけるのか。
そんなことをみんなで考えられる地域って温かいなと思った暑い熱い夏の日でした。